新天地♪事業所給食
えむが異動になったのはとある工場の食堂でした。社員食堂、といったほうがイメージがわくでしょうか。
いくつかの定食が、リーズナブル価格で提供されるセルフサービスの食堂です。
えむの異動先は、自分で選んで定食が組めるように、主菜と小鉢やサラダが別売りになっていて、ご飯の量も選べました。ここでは初めてメニュー作成や発注、検品といった事務仕事をやらせてもらえましたし、お客さんに対面販売する楽しさも思い出し、えむにとってはとても「いい職場」でした。
また事業所給食の栄養士はとても交流が盛んで、さまざまな病気を防ぐメニューやスタミナをつけるメニューなどを作りあっては試作し、「イベント」を組んでお互いの社食を行き来して、作ったメニューを販売させてもらい、反応を報告しあったりしていました。
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食堂の中には同僚はいませんでしたが、こうしたつながりで栄養士同士はとても仲良しでした。食堂では社員は3人だけ。
支配人と若い管理栄養士と調理長でしたので、えむから見たら二人とも年上の男性だったので上司みたいな気分だったのですが、管理栄養士と調理長はほぼ対等もしくは少し管理栄養士が上という感じのようで、調理長がえむを立ててくれることもありました。でも、調理師さんはプライドの高い方が多いので、表立っては調理長を立てながら、抑えるべきところはきちんと抑えるのが得策なのでしょうね。
栄養や、衛生など、管理栄養士としてゆずってはならないところも多々ありますから・・・。
えむは、ここで在庫管理についても学びました。調味料なんかは、メニューに分量があってもそれに頼らず実際の在庫とにらめっこをして発注量を決めなければなりません。細かい栄養価にあまりしばられない社食では、調理師さんによってメニューの調理法や調味料が多少違ったりするからです。食堂では「売れてナンボ」。
味が勝負ですから、自分のメニューにこだわらず調理師さんの腕を信じて、技を盗むくらいの気持ちが必要なのです。
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